小説家になろうは、小説投稿サイトの中でも老舗中の老舗にして名門サイト。
小説を投稿しようと思っている人は、まず初めにこのサイトに登録するんじゃないでしょうか。
最近では異世界系のアニメや漫画はすべて「なろう系」と呼ばれるくらいの知名度を誇っています。
そこで今回は、初心者Web作家に向けて
「こうすればランキング駆け上がれるぜ！！」
という秘伝の業をお伝えします（ここだけの秘密ですぜ）。
小説家になろうとは
ではまず簡単に小説家になろうについての概要を。
小説家になろうは「株式会社ヒナプロジェクト」が提供する小説投稿サイトで、2004年ごろからある超超老舗名門小説投稿サイトです。
その投稿ジャンルは幅広く、ファンタジー、恋愛、文芸、SFなどなど、ほぼ全ジャンルを投稿することが出来ます。
毎年数多くの作品が書籍化され、その中から多くアニメ化まで漕ぎつけている。言わばライトノベル界の稼ぎ頭と言えるでしょう。
ユーザ登録さえしてしまえば、後は誰でも自由に小説投稿が出来ます。
投稿がちょっと恥ずかしい……。悪意のあるコメントが怖い……。
誰でもある心配だと思います。ですが、ご安心下さい！！
小説家になろうにはコメントやレビューをさせない設定があります！！ もちろん、その設定でも評価ポイントは貰えるので、コメントがストレスだと言う人はまずは隠して初めて見ても良いかもしれません。
まあ理想はアンチコメントなんて全スルーして、褒められたコメントだけニヤニヤする、ですが。
さて、では早速次から投稿する際の攻略法を解説していきましょう。
刮目してみよ！
小説家になろう攻略法
攻略法その１．日間ランキングに入る
人気な作品とは何か？
それは、ランキングで上位に居る作品のことです。
ですが、初心者は何でこの作品が上位に居るんだ？ と疑問に思うと思います。ですのでまず、小説家になろうにおいてポイントとはどういうものか、知るところから始めましょう！
まず、小説家になろうの作品ポイントには以下の２つが関わってきます。
- 作品の評価
- ブックマーク数
ではまず作品の評価から。
皆さん、誰かの作品を読んでいると各話の最後にこんなものがあるのをご存じだと思います。
これが評価ポイントです。
各作者さんがあとがきに評価をお願いしますと懇願している理由が分かると思います。
評価ポイントは★５まで付けることができ、★１つで２ポイントのため、最大１０ポイント一人の読者から貰う事が出来ます。
次にブックマーク数。こちらは分かりやすいですね。その作品をブックマークしてくれた数です。
こちらも、１つのブックマークに対して２ポイントずつもらえます。
つまり、一人の読者から最大１２ポイント貰う事が出来ます。これを積み重ねて、ランキング入りを目指すのです。
ではどうやって投稿するとランキング上位を目指すことが出来るのか。
皆さんこの壁にぶち当たっていると思います。
沢山投稿しているのにブックマークがつかない……。いつもに気にてくれる固定ファンは褒めてくれるけど、全然新規さんが来ない……。などなど、苦労していると思います。
簡潔に述べると、ランキング上位に入る作品とは
面白い作品です！！
元も子もないよ！ 自分のも面白いよ！ という声が聞こえます。そりゃそうですね、それでランキング上位に入れたら苦労しないですね。
まず、ランキング上位に入る作品とは単純に総ポイント数の多い作品じゃないんです。
大事なのは、24時間での取得ポイントが多い作品ということです。
小説家になろうには「日間ランキング」「月間ランキング」「年間ランキング」「総合ランキング」というものがあるのは知っていると思います。
そしてランキングのページを見てもらうとわかりますが
一番上に来るのは、「ジャンル別日間ランキング」なんです。
ここはいわゆる表紙と呼ばれる場所で、２４時間の取得ポイントが多い５作品が表示されます。
そしてここに載ると、今まで能動的に作品を探さなかった人たちが、「お、こんなのあったんだ」と一気に大量に読みに来ます。
ですので、書籍化を目指す皆さんはまずこの「日間ランキング」入りを目指す必要があります。
逆を言えば、このランキングに入れない場合ほぼ書籍化は不可能と思っていいです。何故なら、表紙に来ない作品は必然的にポイントが伸びないんです。露出が少ないから。
そして、この日間ランキングにのれば、そのまま週間ランキングに載り、上手くいけばそのまま月間ランキングに載ります。
つまり、ランキング上位の作品とは
２４時間以内に大量のブックマークと評価を獲得する作品
と言う訳です。
意外と盲点じゃなかったですか？
ただ面白い作品を、遅筆でもいいからコツコツ書いていれば報われる。
そう思いたい気持ちもわかります。ですが、それなら賞を取るルートで輝けばいいんです。
いかに２４時間で評価されるか。それが最大のポイントなんです。
攻略法その２．評価されやすい作品を書く
２４時間のスタートダッシュが大事だと分かったところで、では実際に２４時間で評価される作品とはどんなものか？
私の体験から得た知識をお教えしましょう。ずばり、評価される作品とは
- 物語の展開が早い
- 先の展開が見えている
この２つを満たしているものは、かなりの確率で評価されます。
どういうことか？ 一つずつ見ていきましょう。
物語の展開が早い
読者は時間がありません。通勤時間、休憩時間、寝る前など、隙間時間を使って小説を読んでいます。
そんな読者にとってありがたい作品とは何か？ それは展開が早い作品です。
１０話かけて主人公の重い暗い話をして、１１話から冒険に出かけたと思ったらうじうじと人を傷つけることに悩む。
そんな、話の進まない作品というのは避けられてしまいます。なぜなら、他に探せば２，３話で大人に成長し、４話では無双している作品が転がっているからです。
何度も言いますが、読者は時間がありません。
ですので、いかに素早く気持ちの良い展開を見せるか、それが大事なんです。
重く暗い展開も良いですが、ランキングを駆け上がるのを目的とする場合は避けるのが無難でしょう。※ただし、次のポイントで可能になるパターンもあります。
先の展開が見えている
作者の方は「え、それつまんなくね……？」と思うかもしれません。
ですが、実はこれがかなり重要なんです。
読者は時間がないため、おつまみ感覚で小説と言うエンタメを楽しんでいるんです。そう言う人たちが読みに来るのが、「小説家になろう」です。
先の見えない展開はストレスなんです。「あの作品みたいなの読みたいなあ」「この先無双するのわかってるから虐げられてるのも前振りだから安心」「今惨めだけどこの先悪役令嬢としてヒロインにぎゃふんと言わせるから」というように、先の展開を知っているからこそ、その時の気持ちよさの為に前のフックを我慢（あるいは楽しむ）することが出来るんです。
ではどうやって先の展開が見える作品だと知らせるのか。答えは一つです。
長い説明タイトルを付ける
みなさんもランキングを見たとき、「タイトル長すぎだろ……」と誰もが思ったと思います。その真髄が、このポイントにあります。
正直、「ドラゴンボール」「進撃の巨人」「ワンピース」など、簡潔で格好良い名前に誰もがしたいと思います。しかし
絶望的に小説家になろうには合っていません。
ですので、プライドは捨て
「この先こういう展開になる作品なので安心してね～」
と言う意味を込めて長いタイトルを付けるのです。
例えば、仲間に見捨てられ死にそうになった主人公が、血反吐を吐くような差別を受けながら地獄で修行して、最終的に最強になって仲間に復讐を果たしたのち英雄になる話があったとします。
私なら「反逆のアルトリア」なんて名前を付けたくなるかもしれません。
ですが、これは受けません。では、どうつけるのが正解か。それは
「元S級冒険者の地獄魔法無双 ～仲間に見捨てられ地獄でも虐げられた俺、最強の地獄魔法を取得して元パーティメンバーに復讐します～」
です。
このタイトルで先の展開を教える、という手法を使えば、１で否定した話の展開が遅い作品だとしても、この後スカッとする無双シーンがあるんだ！ とわかってもらい、呼んでもらえる可能性が高くなります。
プライドを捨て、長いタイトルに順応していきましょう。そういう作品が上位に来るのにはちゃんと理由があります。
攻略法その3．スタートダッシュを決める
作品が用意できたら、最後は投稿する際のコツです。
評価されやすい作品を書いても、これが出来ないと無意味だと言っても過言ではないです。
評価されやすい作品を書く ＋ 日間ランキングに載る
これを達成して初めて書籍化への道が開かれます。
では具体的にどうするか。それは次の３つです
- 24時間以内に複数投稿する
- 投稿時間を考える
- ２作目以降を視野に
最初にも言いましたが、日間ランキングは２４時間の評価を元に決まります。
その２４時間以内に、１回更新するのと、３回更新するのでは、雲泥の差が出るのは火を見るよりも明らかですよね？
１回の作品より、３回更新する作品の方が単純に新規読者の目に留まる確率が高くなり、その露出の回数だけブックマークや評価を貰える可能性が高くなります。
そして投稿時間。
読んでいる相手も人間で、学校や会社があります。つまり、ピーク時間というものがあります。
誰も居ない時間帯に投稿しても、読んでくれる人が居なければ意味がありません。
個人的なねらい目の時間としては平日に限りますが
- 出社・投稿時間帯 7:00～8:30
- お昼時間帯 12:00～13:00
- 退社・下校時間帯 17:00～18:00
- 寝る前 22:00～24:00
のどこかでしょう。そして、出来ることなら投稿初日は、朝、昼、夜で最低３回は更新することをお勧めします。
そして最後に、２作目以降を視野に入れる、です。
正直いいましょう。１作目で私の攻略法通りにやったとしても、まあ上手くいく人は３割もいないでしょう。何故なら、圧倒的に知名度が足りないからです。
ここまで、私は露出度の話をしてきました。投稿頻度を上げ、開いてもらいやすくタイトルを長くする。
ですが、いくら沢山投稿しても初心者が表示されるのは「更新された連載小説」欄なんです。
ここはサイト上でもかなり下で、正直そこまでの露出度はありません。
ですので、１作目はこの攻略法で最低限の固定読者を作り、２作品目でその人たちが初日からブックマークと評価をしてくれる、と言う状況を作り出します。
そうすれば、２作品目以降は、１作品目とは比べ物にならないほどランキング入りは簡単になります。
ですが、これを目指すには作品が面白くないといけません（当然ですが）。
攻略法を実践しつつ、面白い作品を書いていれば必ずランキングに入れるタイミングがくる。
これが、Web小説です。
まとめ
では攻略法をまとめましょう。
- 日間ランキング５位以内にはいる
- 先が見える、読者が安心できるタイトルを付ける
- ポイントを効率よく積むために初日から大量に投稿する
- 目に留まった後に評価してもらえるよう面白い作品を書く
です。これを成し遂げていけば、いつか書籍化出来るチャンスが来ます。
くじけず頑張っていきましょう……！！
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